英語冠詞と固有名詞~照応される意味の抽象度
英語同好会BBSで書いた、Tadさんへの意味不明な返信。何が引っ掛かってたのか、やっと分かった。
「萌え理論」さんの「キャラ」・「キャラクター」・「登場人物」という『抽象度の区分』にインスパイアされて考えていた「冠詞」によって同定される単語の抽象度。
つまり、抽象名詞の抽象度を一つ下げるのが「特別な」「何か」を同定させるための英語冠詞。"sky"を"a sky"にすることで「抽象度がひとつ下がる」わけだ。
これの逆の場合はどうなるか?
つまり、固有名詞の抽象度を一つ上げる操作。"a pen"を"pen"とすることによって、penとしての「機能」に焦点が移り「抽象度がひとつ上がる」わけだ。両者は、同じpenという固有名詞でも、「物質的」か「観念的」かって点で違うわけだ。
さらに、定冠詞をつける事によって、読者と「抽象度が一つ上がった概念」=「機能としてのpen」を同定させる"the pen”
これらから導かれることが、今まで気になってたけど良く分からなかった問題ーー冠詞と指示内容が持つ抽象度と固有名詞の関係。
固有名詞は具体的か、抽象的か?
“the pen"という単語には、理論上、以下の二つの可能性があるのではないだろうか――
the pen という名詞が指示する意味内容は、どのレベルで固有なのか?
1.「具体的なpen = a pen」を読者と同定させる場合。
2.「抽象的なpen = pen」を読者と同定させる場合。
the sky という名詞が指示する意味内容は、具体的な固有なのか?抽象的な固有なのか?
更に言えば、"the sky"にだって、2パターンあるはずだ――
1.「具体的なsky = a sky」を読者と同定させる場合。
2.「抽象的なsky = sky」を読者と同定させる場合。
前方・後方・言語外(上方)照応、同定、完結、有冠詞、無冠詞、複数形、抽象度……。なんか、やっと繋がった気がする。
抽象度を維持したまま―つまりは話者の想定する完結度を維持したまま―読者と同定させるか否かを冠詞で操作する方法。
これで、完結させない抽象度のままで、同定させる事がデキル。
ココまでは、ただの仮説ーー。英語において、冠詞の使い方が(固有)名詞の在り様を決定しているのではないか・・・というプロトタイプ。
英語冠詞の使い方を学習する続き――
英文法・冠詞参考書のポストモダン的読解・解釈
- 英語冠詞をポストモダンな文脈でイメージする - Nash Bridgesの始末書
- 冠詞をポストモダンの文脈で理解する物語 - Nash Bridgesの始末書
- 英語学習/精読/ポーとhellのゼロ冠詞 - Sacred Journey
- ポストモダニストなら理解できてしまう英語冠詞文法のパラダイム - Nash Bridgesの始末書
- 英語の感覚×日本人の英語:冠詞パラダイム論
- itokei’s library: 英語の感覚
- 擬態語と擬声語にみる日英語表現の比較
英文法・冠詞参考書の比較紹介
- 英語ネイティブの英語脳理解に役立つ英語冠詞参考書・英文法参考書の紹介
- ポストモダンとのシントピカル解釈で、英語ネイティブがハートで感じる英語感覚を理解・学習するための英語冠詞参考書
- ネイティブがハートで感じる英文法・英語冠詞の使い方:英語脳・英語の新感覚への疑問考察インデックス