ハウルの動く城 †
#amazon(B000ARV0FW ,right)- Director
- 宮崎駿?
- Casting
- カルシファー、ハウル、ソフィー、荒地の魔女、マルクル、カブ、サリマン
- Category
- Drama / Romance / Anime
- Rating
- ★★★★
- Reviewer
- Gilderoy - (2006-07-21)
お薦め対象 †
昔のジブリが好きな人!!
Review †
ハウルの何処が駄作なんだ?!特に最後の10分の神展開に吹いたぜ!!!まさに手に汗握る展開だったな。
- カカシ折れちゃうよ~(涙
- あ、削れただけでOKなの?(笑
- あの長さは伏線だったのか~。(納得!
- と、思ったら死にかけてる!!!(ガ━Σ(゚д゚lll)━ン!!!
- キスして王子に変身!(神降臨w
そうだったな。カカシにも呪いが掛かっていたんだった…怒涛の展開ですっかり忘れていたよ……。荒地の魔女も曲者で良かったな。どこまで確信犯だったのやら……。
最初はオズの魔法使いへのオマージュという印象だった。竜巻という老化の呪いを解き、元の姿に戻るためにカルシファーという善き魔女に相談した。解呪できるのはハウルだけ?旅のお供は案山子さん。
解呪をキーワードに集まる人間の織り成すカオス。キャラクターに魅力があった初期の宮崎作品とも、ストーリーの深化・難化と剥き出しの構造で多くのファンを獲得した宮崎後期とも違う。それは、宮崎の「現代」――更なるストーリー難化と目的の変動に伴う構造の埋没化。これがハウルだ。
前期のように、キャラクターに魅力的な属性は付加されていない。精々、ハウルの顔と可愛らしいハウルの弟子に腐女子が萌える程度。カルシファーもトトロやジジのようなキャラじゃないので、グッズがフィーバーすることもない。
後期に目立つストーリーの深化。そして、それに伴うメッセージ性の顕在化は今回は起こっていない。だから、もののけを期待してた人には肩透かしだろう。
また、ストーリーが支離滅裂で破綻しているという批判は成り立たない。なぜなら、理は通っているからだ。ただ、ストーリーのベクトルが突拍子も無くアッチ向いたり、コッチ向いたりしているだけ。物語の背景も全てが明かされたわけではない。これらが物語の全容をぼやけさせることになる――つまり、ストーリーの構造が見えないのだ。
したがって、アマゾンで「キャラ萌え出きるヲタクか読書経験の浅い雑魚しかハウルを楽しめない」という白恥さんの批評は全くもって、名が体を表しているのじゃ。
とりあえず、「呪い」は「少女の心を取り戻す」ことで解くことが出来るようだったな。(寝てる間やハウルのことを想っている時など)ってか、むしろコッチは解法の裏の側面で、「いかにお婆さんの心から逃れることが出来るのか」ってのが表のキーだな。悪魔との契約に縛られつつも自由を求めるハウル――お婆さんという身体性から自由になり自分の道を自分で選んだソフィー。ついでに、自由になれたカブもね。
それと、メッセージってなんだ?反戦?そんなメッセージだったのか?ただ、自由になろうとしてただけだろ?自分の道を自分で選ぶ事が出来た女の子と勇気が足りなかったライオンさんの物語だろ?そして、心もついでに取り戻したぜ、ブリキのきこりさんは!*1
だってそうでしょ?馬鹿だと謙遜する懐疑こそ賢さの証、心が無いと歎く悲哀こそ心がある証、無闇に吼えられない分別こそが勇気の証。ただ、それに囚われ、謙遜が卑下に、悲歎が諦念に、分別が逃避になってしまった彼らを自由にする旗手がドロシーだったというだけの話。ドロシー達の間に主従関係はない。みんな自分の意思でエメラルドシティーを目指した同士であり、お互いに支えあった友――そして自由を勝ち取った仲間。そういった関係性こそが大事なんでしょ?
戦争が終わって、先生と仲直りして、ソフィーとハウルがイチャつくハッピーエンドでいいじゃないか!と、僕は思ったよ。理路整然とした因果や明快な理屈といった必然は無用です。常に予想の斜め上を行くドタバタ急展開にこそ、宮崎の近代―構造とキャラクター―の超克を見ることができた気がします。(でもマクロな視点ではおもいっきし「大きな物語」が展開されているんだけどなw ってか、そもそも自分で何を言っているのか分かっていない予感ww)
そういった意味で、ハウルはテーマである「自由」や「自主性」を後期作品のような線形ストーリーではなく、非線型ストーリーによって炙り出すことに成功した、淑やかな作品であると考えます。*2
んで、キムタクという人選についてだ。声の質は良かったと思う。ただ、もう少し滑舌さえ良ければ完璧だった気がするんだが、この微妙さ加減が心を無くしたっぽいのかなぁ?と、好意的に解釈した。みんなヘタっていうけど、ヘタさゆえの味だってあるんだぜ。*3僕はキムタクで良かったと思うよ。
そしてヒロイン。最初は年齢不相応に大人びているというか、ババアっぽかった。でも、終わってみれば良かったという気がする。少女でありながら乙女でなかったヒロインが、お婆さんでありながら少女になれたって変化を好演できていたと思う。
総じて、いい映画じゃった。*4敢闘賞にカルシファーとガキんちょの中の人!残念賞に徹頭徹尾無能だったワンコ!(報告しないし、落ちたソフィー助けないし、飛べるくせに階段のぼらないし。クソ犬だな、マジで。)美輪は現代の魔女認定!!
Comments †
*1 この物語は4重になってたんだな。ソフィー:ハウル=ドロシー:オズ、ハウル:師匠=ライオン:オズ、ハウル:魔女=ブリキ:オズ、カブ:ソフィー=カカシ:オズ
*2 いくらオブラートで包んでぼかそうが、構造しかない時点で超克たり得ない、とか大塚英志にツッコまれそうwww
*3 結局ヘタなんd(以下
*4 でも、同じテーマのアニメなら『アリーテ姫』や『パルムの樹』の方が子供には分かりやすいと思う。だけど、だからってハウルが劣るわけじゃない。分からなくても良い映画は良い、と子供でもわかる。だから、分かるまで見せてやってくれ。俺も小さい時はそうだった。分からなくても何度でも見たよ。
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