零崎双識の人間試験 †
#amazon(4061823590,image)- Author: 西尾維新
- Publisher: 講談社
- Category: Novel / Mystery / Juvenile
- Rating: ★★
- Reviewer: Gilderoy - (2005-04-10)
- Character: 早蕨刃渡、早蕨薙真、早蕨弓矢、零崎双識、零崎人識、無桐伊織、零崎舞織
お薦め対象 †
チョット背伸びしたい(小)中高生、戯言遣い
Story †
モノに希望はあるのか?戯言シリーズ外伝!さて、それでは。零崎を始めようお兄ちゃん、独りじゃ、寂しいかなぁって
Review †
面白かったかといえば、微妙としか言い様がない。 だが、この「己という存在への問い」は戯言シリーズに一貫して問われている問題だ。どうしようもないのは――てめえだろうが!
生来の者にして…生来の物ではない――モノ。生来の『性質』というモノに無意識な≪者≫こそが真の……希望。 だから、『彼女』に可能性なんてモノは無いはずだった、残されているモノなんか無いはずだった。既に知ってしまった―目覚めてしまった―生来のモノにして生来の物ですらない殺人鬼の……『才能』に。――希望なんてモノが残されているわけがなかった。
欠けてしまった者である早蕨兄弟。失ってしまった物は妹との絆であり、家族の希望――。 残されてしまった、希望が奪われてしまった、愛を失ってしまった≪彼ら≫が、妹という希望を見い出し、弟という愛を受け取り、一賊という家族が残されている変態兄さん―零崎双識―に勝てる可能性なんてゼロにヒトシキ傑作。
愛する希望を失って猶、兄として生きなければならない≪青になりきれなかった不完全の紫に血塗られた兄弟≫と≪自殺志願≫がマインドレンデルを愛でる変態長兄の家族愛。モノになりきれない殺人者である早蕨に、モノですらない殺人鬼に勝つ望みなんて≪零≫。零崎には、死を遂げて猶、希望が残されているのだから……。ゆえに、絶望の≪呪い名≫をいくらケシカケようと、相手は絶亡の≪殺し名≫――零の先で猶、裂き続ける「零崎」。
性質だと割りきれない――されど 皆殺そう!
押さえられない衝動――だれか 皆殺して!!
死が二人を分かつとも家族のために――だから 皆殺す!!!
寂しい死体は余らない――それは 皆殺し!!!!
誰ひとり見捨てない――ゆえに 皆殺せ!!!!!
誰ひとり残さず余さず殺して解して一家並べて情け深く容赦なしに惨殺無残――≪抹消親系≫
この最悪にして無情である情深き≪家族愛≫こそが、人外の殺し名「零崎」一賊の見い出した希望。
希望なんて残されていてはいけないのに持ててしまう最悪。最後の希望を奪われた混濁が辿り着くモノ――最悪の死。殺め合う運命に翻弄された一家の絶望と殺め合うように運命を翻弄する一賊の希望……なんたる≪最悪≫。人間試験を不合格することによってのみ取得できる、人間失格御用達の人間資格。不合格者たちの葬式が果てに、希望なんてモノの舞い降り*1てくる死角が、この≪血塗られた人外達の園≫に残されているのか?そんな傑作な可能性は本編でネコソギ明かされる。
ありえない数。存在しない数。斬れども斬れども斬れやしない。決して割り切れない数。零裂き
Comments †
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